カテゴリー「電気」の2件の記事

2011.08.25

電気設備の講習

東京電気技術教育センター(東京都江戸川区)
で、講習中なう。
http://www.denkikyoiku.co.jp/kyoiku_jitsumu_top.html

電気事故防止設備…GR付きPAS
…高圧引込用負荷開閉器(柱上用気中開閉器)(Pole mounted Air insulated Switch)
の、動作原理、回路、事故再現等、実際の数値や実物を使って、
さわって操作して分解して、
メーカーがブラックボックス化しているところまで、原理、理由を徹底解説!

「停電事故は、必ず理屈通りに起きる!」

by 塚崎 秀顕(つかざき ひであき)先生


塚崎先生の余談で

・・・原発事故は、
メーカーの 機器をブラックボックス化して、回路を公開せず、マニュアル通りにやればいい…という姿勢と、
それを鵜呑みにして、余計なものは、触るな!理屈など知らなくていい、疑問は持たず、マニュアル、操作方法だけを覚えろ!
と教育してきた現場の双方が、事故を拡大させた。
マニュアルより理屈を優先していれば、冷却装置を間違ったマニュアル通りに止めたり、マニュアルに無いからと、不適切な操作をしてしまうミスは、起こさなかったはず…と。

本当に、今の現場は、理論軽視にも程がある。

修理でも、原因を調べずに、基盤交換で済ませてしまうし。
エンジニアじゃなく、ただのチェンジニア!
こんな事では、日本の技術は、ダメになる。

も~、プンプン(>_<)

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現場から iPhone より投稿。


追記

「受変電設備の保守と実務試験」講習にて

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普段、電柱の上にある PASを分解、内部構造を、回路図をもとに説明したり・・・
指さしている部分が、過電流ロック。
過電流(短絡事故)の時、このリミットスイッチみたいなのがマグネットで吸い付き、
大電流遮断機能のないPASが動作しないようにして、変電所側のブレーカー(VCB?)を先に切る。
電源がなくなると、ロックがはずれ、コンデンサーにためた電気で、内部の爪がはずれPAS動作、
電源側から切り離す。
変電所のブレーカーは、約1分後、自動再送電、波及停電事故が起きない・・・
という仕組み。UGSも、原理は同じ。

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「事故発生器」(^_^;) で、短絡事故が起きると、どうなるかを実演してくれたり、
電気火災の起こり方、燃え上がり方を、実際に見せてくれたり、

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安定器なしで、蛍光灯をつけたり、

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電球2個だけで、3相交流の検相をしたり、
ビニルテープは、どのくらいの電圧に耐えられるか?
→あの、0.2ミリ厚のテープが、9000ボルトまで耐えた!


600V Fケーブルの耐圧は?ペットボトルは?
15000ボルトにも、絶縁破壊しなかったのは、びっくり。
ペットボトルのコロナ放電が、きれいでした。

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電気を感じ始めるのは、電気関係の本には、
おしなべて 1mA と書いてあるけれど、
それは真っ赤なウソで、指にクランプメーターをはさんで、電気を流すと、
10分の1の 0.1mAでも感じ、0.3mA も流れると、けっこうピリピリ。
・・・というのを、体感させてくれたり。

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まさに「世界一受けたい授業」の世界でした(^_^)
とことん、実証主義。

塚崎先生いわく、
電気業界では、
「手袋しろ、ヘルメットかぶれ!保護具をつけろ」
そんな くだらないこと ばっかりうるさくて・・・
肝心の どこが危なくて、何が危なくないのかを判断させる教育が、抜けている、
あれやるな、これやるな、(危なくないものでも)危ないから さわるな、
マニュアルを守れ ばかり。
だから、事故が起こるんだ!
と、力説してくれました。
ほんとうに、その通りだと思いました。

また、習いたいと思います。
・・・リピーターひとりゲットです(^o^)

最後に、塚崎秀顕先生と、記念写真(^_^)v

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なんと、塚崎先生の講習では、超難関! 電験1種(第一種 電気主任技術者)合格者が55人も出ているそうです。

なお、この実務講習は、日本電気技術者協会 関東支部を通じて申し込み、安く受講できました。

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2010.06.28

自家用電気工作物の保安管理業務外部委託?

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今日は、これから、「電気事業法施行規則 第52条の2に規定する要件に該当する者」として、
経済産業大臣又は所轄産業保安監督部長の承認を受け、
自家用電気工作物の保安管理業務外部委託を請け負うことができるようになるために、
電気主任技術者免許と、実務経歴証明書と、身分証明書を持って、経済産業省 関東東北産業保安監督部 電力安全課へ行ってきます。

・・・なんのことか、わからないと思いますが、私の備忘録なので、お許しください。私自身も、まだよくわかってない(^o^)

ようするに、電気主任技術者免状の交付を経済産業大臣(旧 通産大臣)から受けていて、電気の工事、維持、運用に関する実務に従事した経験があること(第1種電気主任技術者=3年、2種=4年、3種=5年以上)、という要件を満たしている人は、実務経歴証明書を作成し、監督官庁へ申請し、承認を受ければ、自分で電気設備の工事、維持及び運用に関する保安の監督に係る業務を委託する契約を締結することができる・・・電気管理の仕事を個人でとってきてもいいですよって許可を得られる・・・というものです。

主任技術者を選任しないことができる場合(保安管理業務外部委託承認)
http://www.sogadenki.com/home/gaibuitaku.htm

その実務経歴証明書のチェックを受けに、今日、お役所へ行ってきます。
提出書類のチェックを受けるためだけでも、直接行ってもダメで、2週間前に予約を入れ、ようやく今日、書類を見てもらえます。お役所って、時間がかかる~(^_^;)
ここで、書き直すように注文をつけられた部分を修正した上で、実務経験を得た会社の社長の証明印をもらって、再度提出し、問題がなければ、ようやく受理され、承認番号がもらえる・・・仕事を請け負う資格をお役所からいただける、という流れです。

今のデフレスパイラル時代、会社があるうちに、証明印をもらっておかないと(^_^;)

さあ、相手はお役所。一筋縄ではいかないかも。どうなることやら・・・いざ、出陣!

参考:
保安管理業務外部委託承認申請に必要な書類のサイト
http://www.nisa.meti.go.jp/safety-kanto/denki/jikayou/itaku02.html

実務経歴証明書記載要領
http://www.nisa.meti.go.jp/safety-kinki/denryoku/chiefengineer/denki4.htm

ps 関東、東北の場合、実務経歴は、免許取得前の実務も、半分の期間としてカウントしてもらえるようです。なので、免許取得後の実務経験が、たとえば 電験3種免許取得後5年に足りない人でも、電気管理技術者の認定を、いただける場合もあるそうです。


ps2 私の場合、管理会社に所属して、委託管理の仕事をやっていたので、「電気主任技術者免状」「実務経歴証明書」の他に、管理会社と管理先との間でつくった、
「管理業務 委託請負契約書」と、関係を説明する「組織図」が、実際に認定を受けるにあたっては、証明書として必要でした。
組織図は、管理会社と管理先との関係図を自分で作るだけなのですが、
問題は、管理業務委託請負契約書の方。
 管理会社の合併統合で、管理していた時期の会社がなくなっており、さらにあろうことか、古い契約書を管理会社が破棄していました。それがないと証明が出来ず、電気管理技術者としての独立の道が、閉ざされてしまいます。
・・・結局、過去の客先に出向き、頼み込んで、昔の契約書のコピーをいただけ、事なきを得ました。

教訓・・・電気管理技術者として独立する意志のある人は、申請は○年後だとしても、「管理業務委託請負契約書」だけは、会社があるうちに、書類を破棄されないうちに、事前にコピーをいただいておくべきです。デフレスパイラルな この時代、管理会社も管理先も、契約書が必要になったときに存在しているとは限りませんからね(^_^;)


・・・それにしても、整理整頓だの、断捨離(だんしゃり)だのが、はやったせいで、必要な物とそうでないものを分ける能力のない人が、○年使わなかったから、という理由だけで、証明書として重要な、過去の契約書まで捨ててしまう、いやーな世の中になってしまいました。
重要文化財?国宝?世界遺産? 使ってないんだから、捨ててしまえ!! ってか?(^_^;)

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