電気設備の講習
東京電気技術教育センター(東京都江戸川区)
で、講習中なう。
http://www.denkikyoiku.co.jp/kyoiku_jitsumu_top.html
電気事故防止設備…GR付きPAS
…高圧引込用負荷開閉器(柱上用気中開閉器)(Pole mounted Air insulated Switch)
の、動作原理、回路、事故再現等、実際の数値や実物を使って、
さわって操作して分解して、
メーカーがブラックボックス化しているところまで、原理、理由を徹底解説!
「停電事故は、必ず理屈通りに起きる!」
by 塚崎 秀顕(つかざき ひであき)先生
塚崎先生の余談で
・・・原発事故は、
メーカーの 機器をブラックボックス化して、回路を公開せず、マニュアル通りにやればいい…という姿勢と、
それを鵜呑みにして、余計なものは、触るな!理屈など知らなくていい、疑問は持たず、マニュアル、操作方法だけを覚えろ!
と教育してきた現場の双方が、事故を拡大させた。
マニュアルより理屈を優先していれば、冷却装置を間違ったマニュアル通りに止めたり、マニュアルに無いからと、不適切な操作をしてしまうミスは、起こさなかったはず…と。
本当に、今の現場は、理論軽視にも程がある。
修理でも、原因を調べずに、基盤交換で済ませてしまうし。
エンジニアじゃなく、ただのチェンジニア!
こんな事では、日本の技術は、ダメになる。
も~、プンプン(>_<)
現場から iPhone より投稿。
追記
普段、電柱の上にある PASを分解、内部構造を、回路図をもとに説明したり・・・
指さしている部分が、過電流ロック。
過電流(短絡事故)の時、このリミットスイッチみたいなのがマグネットで吸い付き、
大電流遮断機能のないPASが動作しないようにして、変電所側のブレーカー(VCB?)を先に切る。
電源がなくなると、ロックがはずれ、コンデンサーにためた電気で、内部の爪がはずれPAS動作、
電源側から切り離す。
変電所のブレーカーは、約1分後、自動再送電、波及停電事故が起きない・・・
という仕組み。UGSも、原理は同じ。
「事故発生器」(^_^;) で、短絡事故が起きると、どうなるかを実演してくれたり、
電気火災の起こり方、燃え上がり方を、実際に見せてくれたり、
安定器なしで、蛍光灯をつけたり、
電球2個だけで、3相交流の検相をしたり、
ビニルテープは、どのくらいの電圧に耐えられるか?
→あの、0.2ミリ厚のテープが、9000ボルトまで耐えた!
600V Fケーブルの耐圧は?ペットボトルは?
15000ボルトにも、絶縁破壊しなかったのは、びっくり。
ペットボトルのコロナ放電が、きれいでした。
電気を感じ始めるのは、電気関係の本には、
おしなべて 1mA と書いてあるけれど、
それは真っ赤なウソで、指にクランプメーターをはさんで、電気を流すと、
10分の1の 0.1mAでも感じ、0.3mA も流れると、けっこうピリピリ。
・・・というのを、体感させてくれたり。
まさに「世界一受けたい授業」の世界でした(^_^)
とことん、実証主義。
塚崎先生いわく、
電気業界では、
「手袋しろ、ヘルメットかぶれ!保護具をつけろ」
そんな くだらないこと ばっかりうるさくて・・・
肝心の どこが危なくて、何が危なくないのかを判断させる教育が、抜けている、
あれやるな、これやるな、(危なくないものでも)危ないから さわるな、
マニュアルを守れ ばかり。
だから、事故が起こるんだ!
と、力説してくれました。
ほんとうに、その通りだと思いました。
また、習いたいと思います。
・・・リピーターひとりゲットです(^o^)
最後に、塚崎秀顕先生と、記念写真(^_^)v
なんと、塚崎先生の講習では、超難関! 電験1種(第一種 電気主任技術者)合格者が55人も出ているそうです。
なお、この実務講習は、日本電気技術者協会 関東支部を通じて申し込み、安く受講できました。
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