東日本関東大震災の原子力発電の技術的考察
大震災発生から1週間後・・・
経営コンサルタント、経済評論家、起業家、BBT(ビジネス・ブレークスルー)大学学長であり、
実は、原子力工学博士でもあった 大前研一さんが、
2011/03/11 東日本関東大震災&津波&福島第一原子力発電所 爆発、放射能漏れに関して、
今までの対応の技術的問題点、今後の展望、将来の提言をまとめたトークライブを開いています。
長いけど、この動画を見ると 少なくとも、東京電力や政府よりは、広くて長期的視野から見ているので、参考になると思います。
「福島原発事故の現状と今後(大前研一ライブ579)」(YouTube動画1h15m) ・・・長いっ!
http://www.youtube.com/watch?v=8GqwgVy9iN0&feature=youtu.be
注)「大前研一ライブ」は地上波ではなかなか放送できないニュースの本質や裏側、隠された因果関係を明らかにし、それらが個人や企業に与える影響を毎週詳しく解説するBBTチャンネルの会員制番組です。
後出しで言えば・・・
福島第一原発、こんな時のために、近くの安全な場所に、小さな火力発電所を併設しておけば・・・
周波数変換所の能力を上げて、西日本の電気をもっと融通できるようにしておけば・・・
そんな提案は、前々から出ていましたが、民間企業の東京電力は、利益優先。
派閥争いで偉くなった幹部に原子力のわかる人もいない。
で、そこには投資しませんでした。
そんなとき、危機管理の指導をすべきなのが官(政府)なのですが、
指導するべき原子力安全保安院は、原子力の専門家ではなく、
素人の天下り集団だったため、役に立ちませんでした。
なお、原子力の基礎、電力問題を、一通り勉強するには、
「よくわかる原子力」 のサイト
を、じっくり読み込んでみてくださいね(^^)/・・・ボリュームあるっ! よく作り込んだなあ・・・
http://www.nuketext.org/index.html
・・・自分も、見直そう。考えよう。
福島原発で使われている、沸騰水型原子炉(BWR)↓
原子力発電のリスク
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html
このリスクをとって、原子力発電の恩恵にあづかって今の生活、雇用、仕事、命が成り立っているということを、忘れずに。
原子力発電を管理している、検査しているのが、東京電力、原子力安全・保安院、従業員など含め、素人集団だということが、一番の問題。本当の危険のわかっている原子力工学の専門家は、下請けメーカーにちょろっと。
危険という前提の元、従業員教育もしっかりした上での管理が必要。
責任もとらずに転勤、天下りな、素人集団・・・決まりやマニュアル通りにしか動けない、役人たちに、こんなリスクのあるものを管理させてはならない。ましてや、営利目的だけの民間業者にも。
早急に転換できる原発に匹敵するエネルギーは、有限で将来は枯渇する資源の化石燃料(石炭、石油、天然ガス)しかない。
転換すれば、排気ガスによる、公害、地球温暖化による、気候変動、異常気象も起こってしまう・・・やはり、南極、北極の氷が溶け、高波や水没、巨大台風、自然災害を引き起こす。
着々と、再生可能エネルギー、自然エネルギーも開発していき、
個別発電、自宅発電、蓄電・・・
「スマートグリッド化」
を進めなければならない。
原子力発電の代わりになるくらい発電できるようになるには、100年、200年かかるかもしれないが、その歩みを止めてはならない。
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