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2009.06.01

フィギュアスケート大会運営の問題点

前の記事を書いているうちに、フィギュアスケート大会運営の問題点をぽろぽろ思い出し、大きく脱線したので、その部分を切り取り、
別の記事にしました。

2009 5/9 は、埼玉県スケート連盟主催の「第4回 コバトンカップ」フィギュアスケート大会でした。ちなみに・・・
コバトン」とは、
埼玉の県の鳥「シラコバト」をデフォルメした、癒し系キャラクター(ゆるキャラ)です。
まあ、警視庁のピーポくん
奈良の せんとくんみたいなものかな・・・???
「せんとくん」は、ゆるキャラじゃない! あれは
きもかわ(気持ち悪い+かわいい)キャラだ!
という批判
もありますが(^^;)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0806/02/news073.html

・・・と、コバトンの説明はこれくらいにして(^^;)、大会の運営、得点集計をやってきました。

現在のフィギュアスケートの複雑な採点は、パソコンと採点ソフトと専門スタッフと機材なくしては、成り立ちません。
なので、まずはパソコンの扱える人が、運営には必須です。
コバトンカップは級別男女別クラスの大会なのですが、下の級(2級以下)では、
国際スケート連盟が最近つくった、新ジャッジシステム(IJS:インターナショナル ジャッジング システム)・・・技ごとに得点がつき、転倒すると、しっかり減点される・・・
では、得点係数や減点が、技のレベルに合わず、事実上、使えません。

・・・新採点システム(IJS)用ソフト、Figure Extreme では、2回転ジャンプを跳べるレベル以上でないと、
公平な?採点ができないのです。初心者レベルの大会採点は、想定されていません。
ルールで、技や転倒減点の級別の適正な係数(点数)を決め、ソフトで設定すれば、
とりあえずは使えると思いますが、IJSでの採点のもう一つの問題点は、それなりのスキルのあるスタッフと、そこそこのパソコン、レーザープリンタ、リプレイ用ビデオカメラ、ハードディスクレコーダー等の機材と、
テクニカルオフィシャルと呼ばれる技を認定する専門教育を受けたジャッジ・・・テクニカルコントローラー、テクニカルスペシャリスト等
や、技の認定用(4分の1回転以上足りないので、3回転を2回転ジャンプにダウングレードとか、スピンの規定回転数が、ギリギリ足りず、レベルダウンとかの微妙な判定用にビデオを見直します)
ビデオのカメラマン、リプレイビデオ オペレーター、採点データ入力オペレーター、入力チェックスタッフ等、旧採点システムより、人材も機材(お金)もたくさん必要なので、専門技術を持ったスタッフや機材(お金)の揃わない地方連盟では、新採点システムでは単独で大会が開けないという弊害が起こっています。
大会運営、開催のハードルがとっても上がってしまいました。なのに、人材養成、特に、採点ソフトの使用方法、データ入力や、ビデオリプレイのオペレーター育成は、日本スケート連盟側では、ほとんどやっていない状態です(-_-)
 国際スケート連盟(ISU)が勝手につくり、毎年改正される、ルールだけが先行し、地方大会運営側が
ついて行っていないのが、現在のフィギュアスケート界の現状です・・・
トップクラスの選手向けのルールだけがどんどん先行し、それを使った大会運営をどうすればいいかの研修が、おなざりになっています。

脱線しましたが、そんなわけで、2級以下のクラスは、従来の旧採点システム・・・6.0満点で採点する、通称ワンバイワン(OBO)ソフトで採点します。

このワンバイワン採点ソフト、すでに供給やサポートが終わっており、ソフト会社の告知によると、
・・・「OBOシステムは2009年5月18日をもちまして、スケート連盟関係者様への配布およびサポートを完全に終了いたしましたことを、ご案内申し上げます。」(コムネット フィギュアスケート競技支援システム)・・・

さらに、このソフト、今では過去の遺物になりつつある、フロッピーディスクがないと、保存できない、現在のパソコンOSの
標準である、Windowsビスタでは動かない(動作保証がない)、
大会運営には、かなり危ないソフトです。無級や初級の初心者クラスも行う、
フィギュアスケートというスポーツの裾野を支えている、地方のスケート連盟では、
この旧採点ソフトなくしては、大会が開催できず、サポート存続を願っているのですが、
日本スケート連盟が、ソフト会社にお金を出さないようなので、トラブルが起こってもサポートしてもらえません。
採点システムは、競技の根幹なので、浅田真央ちゃん達、強化選手ばかりに湯水のごとくお金をつぎ込む
だけでなく、地方大会開催運営をしやすくし、フィギュアスケートの裾野を広げるためにも、、
採点ソフトにも、お金を回して欲しいものです。

脱線しすぎましたが、(スケート関係者以外には、何のことだかわからなかったと思いますが)話しを戻し、

今年の 2009年 第4回コバトンカップ大会結果は、
日本スケート連盟サイト>Event Result>Figure Skating>地方競技会>埼玉
に、掲載されています。
・・・トップページで、いきなり「FIGURE」をクリックしてしまうと、たどり着かないので注意!

この日本スケート連盟のページ、
http://www.skatingjapan.or.jp/
掲載内容が、かなーり わかりにくいトップページです。
もっとリンクボタン、メニューボタンを増やすか、サイトマップをつけて目的の情報にたどり着きやすく
して欲しいなあ(^^;) みんなの知りたい、ルール改正点など、載ってはいても、どこを見ていいのか、
トップページからでは、さっぱりわかりません。英語が読めない人は、先へ進めなかったり。ユーザーフレンドリーではありません。
・・・まあ、ルールの翻訳も、ボランティアが、無償で好意でやっている現状。日本スケート連盟が、ホームページを含め、そういったことには金をほとんど出さない(らしい)現状、なので贅沢は言えませんが。
・・・このソフト会社(コムネット)が、日本スケート連盟サイトの大会結果ページ管理もしているので、ソフトサポート打ち切りで、一旦、大会結果の日本スケート連盟のサイト掲載までも打ち切りになりかけましたが、
地方スケート連盟の、たっての要望を、採点ソフト会社のS社長が聞き入れてくれ、好意で、とりあえずは契約外掲載されているのが現状です。(^。^;)ほっ…

今じゃ人気のフィギュアスケート。テレビ局からの安くはない放映権収入等を、回して欲しいものです。

・・・もう、脱線しまくり。ホントは、今回のコバトンカップのことを書くつもりだったのに・・・

スケート関係者以外には、わかりにくくって、「だうも すいませーん」by 初代 林家三平

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コメント

NJSは機材・人材・予算が不足している地方には厳しいですよね~。
でも選手たちのためを思えば頑張って運営しなければなりません。

ちなみにうちの(Vista)ではOBOが動きます。
こんな裏技みたいな運用してると怒られちゃうかもしれないけど

投稿: Meg | 2009.06.03 00:11

Meg さん、コメントありがとうございます。
旧採点プログラム ワンバイワンのソフト、Windows Vista で、動くのですか?
裏技みたいな運用・・・といえば、保存に、バーチャルフロッピードライブを使えば、フロッピーディスク無しでも、とりあえず、保存はできています(^^;)
http://chitchat.at.infoseek.co.jp/vmware/vfdj.html

投稿: keme | 2009.07.01 02:49

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