個人情報保護で、犠牲者が!
個人情報保護で、病室のドアに名前を表示していなかったばかりに、暴力団員と間違えられ、人違い射殺されてしまった事件があった。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2007/11/09/02.html
必要以上の保護なんてするなー! お見舞いに行っても、どこにいるか、わからない。もちろん、本人がドア表示を断ったなら別だが。
こんな法律のため、卒業生名簿すらつくれなくて困っているそうだ。運動会やスポーツ大会で、写真やビデオ撮影を禁止されたり・・・
町内会から国勢調査まで、あらゆることで、弊害が出ている。
法律が出来ると、その作った趣旨とは関係なく、必要ないところまで適用、規制しようとする輩(やから)がいたりする。何のために作った法律かを考えろ。悪いことをする人を排除するためで、善良な市民を規制するためではないはず。
行き過ぎた「個人情報保護」「プライバシー保護」「コンプライアンス」なんて、くそ食らえ! 思い出を返せ~!
一方で、モーニング娘の加護亜依ちゃんの喫煙がみつかり、大々的にマスコミが放送、芸能界をクビになったのは、考え方によっては、プライバシー侵害ではないのか?
「暴走族がいるから、2輪車通行禁止」ってのと同じ、何か起こったときに、自分に責任がこないように、という保身役人並みのレベルの低さだ。現場の利便性、お客やユーザー、納税者のために、悪い人を排除することにのみ適用するといった、「ケースバイケース」という視点が欠落している。
今回のスポニチニュースの引用(ニュースサイトは、すぐ削除されてしまうので、面倒だけど、引用)
入院男性を人違い射殺?発砲…男逃走
佐賀県武雄市の篠田整形外科の病室で8日午前7時40分ごろ、入院患者の板金工場経営・宮元洋さん(34)が男に拳銃で撃たれ、間もなく死亡した。撃った男は車で逃走。暴力団関係者が以前入院していたとの情報があることから、県警は人違いで撃たれた可能性もあるとみている。宮元さんはラグビー中にアキレス腱を切断し入院中で、今週いっぱいで退院する予定だった。
乾いた銃声の後、同じ2階のナースステーションにいた看護師が病室に駆け付けると、宮元さんはベッドわきの床にあおむけで倒れていた。
2階には個室の病室が計19あり、宮元さんの部屋は東側から3番目。当時、1階の待合室には、約15人の外来患者が診察開始を待っていた。
調べでは、宮元さんは正面から両肩付近に2発被弾。弾丸は病室から2発のほか、病院の南約40メートルにある生協事務所付近からも2発見つかった。薬きょうが発見されないことから、回転式拳銃が使われたとみられる。
宮元さんは、ラグビーでアキレス腱を切断し、10月2日に入院。手術とリハビリ治療を受けていた。順調に回復し、10月13日と同23日の計2回、ナースステーションから遠い病室に移動し、週末には退院する予定だった。
発砲音の直後、院内の階段を駆け降りる男を看護師が目撃。玄関の防犯カメラにも出入りする男の姿が映っていた。男は病院の駐車場から白いトヨタクラウンとみられる乗用車で逃走。身長1メートル60~1メートル70。茶色のジャンパーを着てサングラスをかけ、黒いニット帽をかぶっていた。
宮元さんは母と妻、小学生の息子2人の5人暮らし。周辺にトラブルは見当たらないという。ただ、以前この病院には暴力団関係者が入院していたとの情報がある。数カ月前、福岡県や佐賀県などで暴力団による抗争も発生している。
病院の正面玄関は午前6時半に自動的に解錠される仕組み。個人情報保護のため、どの病室にも患者名を示す札はなく、武雄署捜査本部は、犯人が人物ではなく病室そのものを狙った結果、人違いをした可能性もあるとみている。
[ 2007年11月09日付 紙面記事 ]
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コメント
別件で言いたいことがあったので来ましたが、私の仕事にも関係のあることなのでこちらにコメントします。
入院患者さんの表示がされないためにご不便な思いをされている方々は沢山いらっしゃると思います。実は、病院に勤めているスタッフも同じです。
でも、廊下にある病室表示の名前によって、知られたくない人に入院がバレてしまうというケースは実際にあります。法律の場合に大切なのは、何を保護すべきで、そのためにどんなデメリットが生じるかをしっかり考えることだと思います。面会に来られる方々にご不便をおかけするのは申し訳ないのですが、患者さんの表示はなるべくしない方向というのが望ましいと、私は思います。
表示をするか否かを患者さんに決定してもらうという意見もあると思いますが、それが現実的でないのは、虫食いだらけの患者表示を想像していただければ理解していただけると思います。
それと、入院患者さんが病院で殺されてしまうというのは、非常に由々しきことです。ですが、その事件と患者名の表示の是非とを同じ土俵で論じて良いものかは、私は疑問に感じます。人違いであろうとなかろうと(間違えて殺されてしまった方とご遺族の心痛ははかり知れませんが...)、病院での殺人はあってはならないことです。
最後になりますが...。
>>何のために作った法律かを考えろ。
ならば、ISUジャッジシステムの趣旨を尊重した演技を、そのシステムに拠る大会では行って下さるものと期待します。
投稿: ねくすと | 2007.11.19 14:44
知られたくない人にばれるって、病院名を教えなければいいだけでしょう。そんなこと言ってたら家に表札も出せないですよ。
それより関係ない人と間違われて殺される方が重大問題だと思います。
投稿: JO | 2016.07.09 15:15