役人の意地悪
友人に、長年、フィギュアスケート専門に演技の映像記録を損得抜きでやっている、奇特な人がいる。
しかし、彼は、たびたび、現場(スケート)を知らない中央の役人の意地悪(イジメ)に遭っている。
今回の全国中学生スケート大会でも・・・以下、彼のサイトHPより引用・・・
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「福生(ふっさ)映像サービス」
http://www.figureskate.jp/
日本国内で開催されるフィギュアスケート競技会のビデオ、写真撮影 新ジャッジシステム支援業務 フィギュアスケートのセミナー、発表会等の記録映像制作をしているフィギュアスケート応援集団です。
「全国中学校スケートアイスホッケー大会について」
お詫び 以前のブログにて、(財)日本中学校体育連盟
(keme の、わかりやすい解説・・・現場で実際にスケート競技を運営する連盟(実行委員会)ではなく、中学のいろんな競技連盟を、一応束ねている中央の天下り役人集団)
http://www.japan-sports.or.jp/chutairen/
が福生映像サービスにいじわるをしていると受けとめられるような記述がありました。連盟から抗議を受け、削除しました。たいへん申し訳ありません。以下に昨日(1月19日)の電話でのやり取りをできるだけ正確に再現いたします。
(財)日本中学校体育連盟
*勝手にタイムテーブルなどを転載してはこまる。
*連盟は06年3月に、入会金5万円、年会費1万円を払う賛助会員以外の写真ビデオ撮影、とその販売を認めない 事を理事会で決定した。
*2006年11月までに会員になって申請をしなければ本年度の写真ビデオ撮影および販売は認めない
*中体連は1年以上前からその変更についてインターネットで告知していた
(注: http://www.japan-sports.or.jp/chutairen/pdf/syasin.pdf のこと)
*広告を載せている撮影業者にはすべてそのむね連絡した。
*福生は広告を載せていなかった。福生映像サービスという名前ははじめて聞いた
*2006年11月までに申請をしなかったのだから福生は2月の全中における写真ビデオ撮影および販売はできない
*申請がおくれた福生映像サービスが悪い。
*申請がおくれた写真業者が他に2社ほどあり、それらは撮影をあきらめた。
*福生映像サービスが過去の全中の大会で、観客席が狭いため別棟の体育館までケーブルを引いてテレビを設置し、来会来場者が競技を見れるように便宜をはかった、という話は聞かない。テレビ放映をやっていいのか。問題だ。
福生映像サービスが申し上げたこと
*福生はこれまで地元の中体連実行委員会に協賛金をはらい、撮影許可を得ていた。
*例年、12月に地元の中体連実行委員会から協賛金、撮影申請の案内を受け取り、それに従っていた
*福生では広くインターネットを閲覧しないので、中体連の告知については知らなかった。
*福生のビデオ写真販売についてはフィギュア関係者によく知られているので、広告は掲載しなかった。
*2005宮城県全中大会では、観客席が狭いため。別棟の体育館までケーブルを敷設し、選手、関係者が
体育館で観戦できるようにするなど、大会の運営に協力した。その他、大会運営に必要なことについては
損得抜きで協力させていただいている。
今後のフィギュア関係者への影響
*このままですと、2月に苫小牧で開催される大会のビデオ撮影および販売ができなくなります。
『選手が主役です』(橋本聖子スケート連盟会長のことば 2006年11月25日全日本フィギュアスケートジュニア大会開会式にて) 選手の利益を顧みない風潮を撲滅し、スケート界から一掃してまいりましょう
福生映像サービスの主張
映像が残らなければフィギュア競技は完結しない!
長い歳月の地道な練習を積み重ねて氷の上で演技できるようになった。、魅力的な衣装をデザインし、緊張して試合にのぞむ。いろいろな演技が氷上に表現される。選手と周囲の人々の注いだエネルギーははかりしれないほど大きものであった。しかし後になってその様子を記録したものがなにも残らないとしたらどうだろう。どんなすばらしい演技をしたと言っても、後世に伝わらないではないか。それがこれまで日本のスケート界であった。
個人情報保護、肖像権という考えがひろく取り上げられるようになりました。それにともない、本人以外のフィギュア選手の映像を入手して研究することができなくなっています。困っているのは誰でしょうか。それは当のフィギュアスケート選手自身であり、それらを育成するインストラクターたちなのです。インストラクターは作物を育成する土壌です。フィギュア競技の映像は土壌を豊かにする肥料に例えることができます。肥料がなくなれば土地はやせてしまい、よい選手は育たないでしょう。
私は、フィギュア競技育成のためには全国各地で活躍しつづけるインストラクターたちに肥料をあたえ続けることがなんとしても必要だと考えております。これについてはインストラクター協会
http://www.jfsia.jp/
の都築(つづき)章一郎氏(keme の注:佐野稔をはじめ、数々の名選手を育てた大御所コーチ)からも賛同をいただきました。
私は、これまで撮影し続けた映像をフィギュア関係者が自由に閲覧し、選手育成に活用できるフィギュアスケート映像アーカイブ(仮称)の設立を提案いたします。この趣旨に賛同される日本のフィギュア関係者のご連絡をお待ちしております。
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以上、引用終わり。
彼(中川社長)も、苦労してるなあ・・・
スケート連盟だけでなく、役所も絡む大会では、全く関係ない役人から、意味のわからない的外れな規制がかかる。全国中学生大会とか、国民体育大会とか・・・本来は、訳のわからない人が撮った映像が悪用されないようにするのが目的のはずなのに。
勝手に規制をつくり、中体連のサイトの、わかりにくいところに掲載し、「インターネットに載せました。見ないのが悪い」と、言ってくる。彼は、毎年、選手用の映像記録をしてきたのに、今回の手続き変更の連絡はまるでなかったそうだ。「私は偉いんだ、私が法律だ!」とばかりに、民間をいじめ、優越感にひたる役人たち。おまけに、スケートの連盟・・・実行委員会には協賛金を払っているにもかかわらず、中央の関係ない役人が、会費と称して何の目的に使われるかわからない金をやくざの所場代のように、2重取りしようとする。
・・・まあ、どの業界でもそんな人はいるのだが、今回困るのは、演技記録を残せない選手や、スケート連盟である。
本来の目的をはずれて、「決まりは決まりだ」と言う役人たち。現場に合わせた対応のできない役人たち。無駄な規制をつくることで、優越感とお金を得る役人たち・・・
私たちは、役人にこんないい加減な事をして欲しいから税金を払っているわけではないぞ!ムカ・・・(-_-メ)
イジメとは、それをすることにより、優越感を得るもので、他人の気持ちを考えて行動できる大人がするようなことではない。でも、いい大人が、しかも、税金で食っている役人が、勝手な規則をつくっていじめをする。学校のイジメ自殺がなくならないわけだ(-_-)
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コメント
賛同者のひとりです。
私が感じたこととしては、
納得が9割、仕方ないが1割。
集団を取りまとめる代表は、どうしても保守的になりやすい。
どこかで、異物が入らないよう保護策を練らなくてはならないのだが、
「船頭多くして船山に登る」のように、
いつのまにか、本筋を見失って事が決まってしまうことがある。
中央の言いたいことも分からなくはないが、
少なくとも福生さんは「最近のブームに乗っかった業者じゃない」。
是非とも、実績を見てもらいたいものだ。
でも、見た目は「数ある業者のひとつ」でもあるから、他社との見分けを付けることは容易でないのも確か。
だからこそ、スケート連盟がサポートしなければならない。
それから、
映像アーカイブの設立の件で、
うちのサイトの動画コーナーと同じような方式でよければ、
アーカイブサーバを提供します。
もちろん、福生さんのドメイン名で。
ただ、転用防止の著作権情報を埋め込むなど、策は練らなければなりませんね。
投稿: お気楽 | 2007.01.21 02:41
お気楽さま、コメントありがとうございますm(_ _)m
中川社長には伝えました。が、今、フィギュアスケートの大会・・・インターハイ(宇都宮)→国体(前橋)→全中大会(苫小牧)と、間髪入れず、飛び回っているので、落ち着いたら、いろいろ検討してみる、とのことでした。
投稿: keme | 2007.01.30 02:26